出張慣れを装った初めての海外出張奮闘記(第一回)

1983年だったと記憶していますが、当時の西ドイツに設立したVTR生産工場への出張を命じられました。一月の中旬で現地の日本人駐在員に少し遅れた正月関連のお土産と茨城の地酒を持っての初出張でした。なんとビジネスクラスのチケットを渡され優越感もちょっぴりの初海外出張。

成田からヨーロッパは今とは違い直行便はまだ飛んでいませんでした。南回りではなくアンカレッジ経由のJALで行きました。何とか機内に入り通路側をとってもらっていたので、座りました。初めてということを何故か悟られたくないという見栄の気持ちが頭をもたげていました。

初めてということを何故か悟られたくない!

CAの方から「ご搭乗有難うございます。」などと挨拶されて更に初心者を隠したい気持ちが強まっていました。「座席ベルトをお締めください」「途中の気流の変化に備えーーーー」すべてのアナウンスをいかにも知っているかのように振舞って(当人だけ?)勧められるままにビールから始まり食事も完食、デザートも食後酒もすべて頂きました。

窓側の本当に旅慣れた様に見えた方は、適当にお勧めを断りながら過ごしておられました。約二時間ぐらい過ぎたころ生理現象が起こりました。トイレに行きたいと思いましたが隣の方は動かれようとはせず、座席ベルトも飛行中は締めておくようにとのアナウンスもあり、どうやって用を足すのかと困惑しておりました。

その時目の前のごみ袋を見つけ、内容を確認しました。ごみはこちらにと書いてあったので、恥ずかしながらこの袋に用を足すのか?恥ずかしいな?でも空飛ぶ密室だからOKなのか?等と悩んでおりました。我慢も限界に近づいてきたときに、お隣の方が「ちょっと宜しいですか?」とベルトを外して動かれたので「あーあ 動いてもいいんだ」と慌ててトイレに行き事なきを得ました。

それからはお隣の方の一挙手一投足を見ながら、アンカレッジを目指しました。トランジットも初めてですのでお隣さんに絶対ついていくことを決めていました。トランジットカードを渡され巨大な白熊の剥製?の歓迎を受けましたが、とにかくお隣さんを見失わないようにしてついていきました。

トイレからうどん屋さん、そこでバドワイザービールを頼みました。小瓶でしたが他の方は瓶のまま飲んでいました。私も栓を開けようと栓抜きを探しましたが、見つかりません。「そうかテーブルの下に栓抜きがあるんだな?」椅子に座りまさに手探りで探しました。「無いーーー!」「どうやってビールを飲むんだよ?」プチパニックに陥り、瓶のふた付近を見てみました。budweiser bottle

そこには「Twist it」何?「捻れ?」「そんな馬鹿な」と思いつつハンカチを取り出して捻ってみました。「開きました」飲めました。「へー バドワイザーは手で開けて飲むんだ」と思いながらも目はお隣さんを追っていました。何とかその方について行ってアンカレッジから無事に西ドイツミュンヘンに向かうことができました。知らないことがいかに多いか、

経験者は凄いな!と思い知らされた海外初出張でした。  To be continued

 

執筆者: 海外支援G  城地眞人

海外支援のお問い合わせは、 まで。

 

お問合せ

header contact

Email:

 

NPO事務所へのアクセス

access map04